28日(木)、ケニアで子どもや女性の自立支援をされている団体『マトマイニ』の代表 菊本照子さんに、講演をしていただきました。
26日火曜日、私自身はじめて照子さんにお会いし、お話を聴くことができました。ケニアの子どもたちの生活の話もですが、なにより、ケニアの人々について話をされる照子さんの言葉と表情に感銘を受けました。
「子どもたちに是非お話していただきたい!!️」
お願いしてみると、多忙なスケジュールを調整し、子どもたちのために来てくださいました。
子どもたちに直接、照子さんの言葉を聴いてほしい!と思ったので、お受けいただき、本当に嬉しい!
講演会がはじまり、一番後ろから見ていると、座っている子どもたちの背中からも真剣な様子がうかがえました。
勉強したくてもできない。学校に行きたくても行けないケニアの子どもたち。
ご飯は、1日1食でなんとか生活している子もいれば、命をおとしてしまう子もいます。
子どもだけで生活する子もいます。
生きていくために、売れるものを探し歩く子もいます。
日本の子どもたちと、生活はあまりにもちがい、ケニアの子どもたちの心を想像することは難しいかもしれません。しかし、ケニアの子どもたちの生きることへの力強さから、命の重みを感じてくれていたらたらと思います。
すぐに物が食べられること、学校へ行けること、家族と一緒に暮らせることに「ありがとう」と気付いてくれたらと思います。
33歳の時に旅行でケニアへ。そのままケニアに残ることを決めた照子さん。その後スラムで孤児院(マトマイニ・チルドレンズ・ホーム)をつくられました。
そして、孤児を増やしてはいけないと、子どもや、女性が自立できるように、仕事ができる環境『フェルト工房』をつくられました。
その尽力により、孤児は徐々に減り、来年最後の孤児を送り出し孤児院は閉めるらしいのです!
照子さんの深い愛と勇気、そして覚悟に、心打たれました。
一時的な救助ではなく、その状況を改善しなければ意味がないと決断された事。
そのために尽力されてきたこと。
そしてなにより何事も時間をかけない行動力。
失敗しても再挑戦すればよいというお考え。
照子さんの強さの裏には、時間をかけていられない命が、そこにあることがうかがえます。
みんなこの世に生まれた意味がある。使命がある。
今回、照子さんから、そしてケニアの子どもたちから教わりました。
日本の子どもたちもその意味について気付けたらいいと思います。
今回、照子さんが見せてくださった、たくさんのケニアの生活の画像。
そこに映っていた人々の表情、そして照子さんのお話から、あらためて『豊かさ』とは、何なのか。
そして、何が『幸せ』なのか。
考える機会をいただきました。
どんな環境でも、子どもたちが日々『幸せ』だと感じられればよい。
子どもたちが、自分の心とまっすぐに向き合うことができ、思いが表現でき、心が満たされる環境づくり。それが大人の最大の仕事だと思います。
照子さん、ありがとうございました。