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講師インタビュー第一弾☆みっちー

11月某日、「わぉ!子どものお城」にて、子どもの創作音楽劇団「わぉ!」の身体表現ひろば・ダンスひろば講師及び、ATCクリスマス子どもミュージカルの役者隊担当のみっちーこと上原美千枝と、代表楽ようこの対談をいたしました。「わぉ!」が出来て7年目、設立当初からいる、みっちーと子どもたちとの関係、「わぉ!」にとってのみっちーとは…楽ちゃんがトコトン掘り下げてくれました☆


子どもたち曰く「みっちーの時間が一番楽しいっ!!」

   今まで、色んな先生や講師の方を見てきたけれど、みっちーみたいに子どもから感じ取れる人ってなかなかいないと思うよ。

ネタを教えられる人はいっぱいいるけれど、子どもが寄り添ってきた時に、「あ。この子はこれを必要としているんだな」と感じ取れる人はなかなかいない。

それが出来る人ってのは、ほんま少ない。

夏の「わぉ!懇談」でも「みっちーの時間が一番楽しい!!」って言ってる子どもが一番多くて、それが一番の評価だと思うよ。

 

上原 そうかなぁ 私が親やったら、私の講座で子どもたちが伸びてるっなて思えるかわからないんだけど・・・

私以外の人や、色んな大人、大人だけでなく子どもたちの関係、「わぉ!」全体で子どもたちを伸ばしてくれてるような気がする。

 

  なるほどな総合的に伸びてますな。

でもみっちーが身体表現とかダンスを教えるようになって、子どもたちの身体がめっちゃ動くようになってきたよ。やっぱり心を解放して出来てるからやと思うわ。

 

上原 いやぁーそれがしんどい・・・

 

  子どもらが、みっちーの時間やから行こうって言うっていうのはこれも何よりの高評価や。

 

上原 それは本当にありがたいなって思っています。

「わぉ!」創設から7年 みっちーは楽ようこによって作られた!?

  「わぉ!」が出来てから今年で7年、ダンスはここ2年やな。最初、みっちーは身体表現のみやったな。

みっちーがあの子らの身体をこうやったらもっと動くやろって言ってくれて、ダンスやることになったんやな。

 

上原 そうそう。子どもたち、身体が良く動くようになってきたよねー!でも、年々子どもたちも大きくなるし、教えることに迷うときは正直ある・・・「わぉ!」の指導はとっても難しい。

 

  そうやな。長年成長を見届けてきた子どもがどんどん中学生になって卒団していくもんね。

今年も、未就園児でおやこリズムたいそうに来ていた子が6年生になって、3月に卒団していってしまうし・・・子どもたち、大きくなったよね。

でも、何年いてもやっぱり「わぉ!」に来る子って言うのは劇団や舞台を求めてきてるわけじゃないわけやん。変わりたいと思って来てる子とか、ここやからゆっくりいれるとか、そういうことを求めてきている子がいっぱいいるわけやんか。

そういう子にしたら、やっぱりみっちーがおるといいなと思うんだよね。

 

上原 でも、もう教えることないなーって思う時があるよ。

 

  いいねん繰り返しで。繰り返しの講座でも、みっちーは子どもをより深く見て、感じ取ることが出来るから、やるべき事がそこにちょこっとずつ盛り込まれていっている。だからすごいなって思うよ。

 

ネタを教えるんじゃないやん私らの仕事って。

そうじゃないと出来ないもん、「わぉ!」の授業は。

 

上原 そんなん意識して出来へんわー

 

楽  大丈夫です。ちゃんと出来ています。みっちーの授業は本当に素晴らしくなったよ。

1,2,3年目の頃は「あーみっちーそれはあかんわ」って思ったこともあったけど、やっと「わぉ!」の講座を出来るようになったんだよ、みっちー

 

上原 いやでもそれはね、私自身ゼロからのスタートで楽ちゃんと7年間やってきたからだと思う。

「私は楽ようこによって作られた。」

 

楽  なるほどね。名言でたわー笑


子どもたちの大切な心の拠り所はみっちー

ー感じ取る力

  3月のはっぴょうかいの劇あるやん。あの劇は、みっちーがいなかったら成り立たへんと思ってる。

台本でも歌でも私が子どもの意見や やりたい事を聞いて、形にしていく作業をしているけど、劇練習とか、役者隊や舞台、演出の部分をみっちーが見てくれているやん。

私が子どもたちから吸い上げた事を短時間で実現してくれる演出はみっちーしか出来へん。

 

上原  そんな感じ取ってるつもりないけど・・・

 

  じゃあそれは無意識に出来てるんかな。

「わぉ!」の劇っていうのは、劇を作るというよりは、皆の思いをまとめて劇にするみたいな作り方。

みっちーは、「あーなるほど楽ちゃんはこうしてやりたいのよね」って感じ取って、実現するのが素晴らしい!

ー上からじゃない、寄り添い力

楽  ずっと不思議に思ってたんやけど、子どもたちがな、みっちーが来るとすぐ乗っかったりくっついたりすんねん。

絶対みっちーが来たら皆そういう風になるからなんでかなってずっと思ってたのがなんでかわかってん!

 

上原 なになに?

 

  みんな子どもたちはみっちーのことを心の支えにしてんねん。そういう大人ってさ、珍しいよね。

 

子どもたちのなかで私は完全に前の人って言うイメージがあるから、言いたいことも言ってくるけど、なんか一線おきはるやん。

「これ以上言ったら楽ちゃん怒るかな」ってことがみんな探りながら言ってくるけど、みっちーの場合はそれがないもんね。

 

だから心の拠り所を必要としている子はみっちーに寄っていくのさ。みっちーがいなかったら居づらいなって子はいっぱいいんねん。頑張っている子は私の前では頑張りはるけど、みっちーの前では頑張らへん。

 

上原 そうなのかなぁ・・・

毎回、子どもたちに乗っかられて服を引っ張られるから、指導の時、いつもジャージ着て行くねん。

普通の洋服着てきたら絶対大変なことになんねん!

 

  そうやって大きい子が寄っていくから、小さい子も「あっみっちーはいいんだ!」って思うんやと思うわ。でもどちらかというと小さい子よりも大き子の方がみっちーに寄っていくねん。

拠り所を求めてる子は寄り添わしてね、って感じやねん。

そのオーラって大人にはなかなか出せないよ。

 

上原 そうかなぁ

 

楽  大正解です☆

次の指導者は、みっちーのDNAを受け継いだ子どもたち!

上原  ダンスひろばの時に、たまに子どもに「みっちー違うでリズムが」とかって言って怒られんねん・・・

 

楽  はははははー

ダンスってやるの脳使うよな。曲も拍数も流れも分かっとかなあかんしな。

よかったやん。そういう関係やな♪

 

上原 それで落ち込むねん!子どもに色々言われて。

立ち直るのも早いけど、落ち込むのも早いねん。

(怒られた子どもに向かって)「そうや、あんたの言うとおりや、あんたはよく見えてる」って思うねん「もう私やめるわー!」って。

 

  そうや、あの子らが大きくなったらそのときは辞めたらいいねん。あの子らにも言っとかな。これを仕事にするんやでって。今後10年から20年後に、今の仕事の約半数がなくなるって話やん、子どもを育てる「わぉ!」の指導者は引っ張りだこや。高校出て、みっちーの所に通って「わぉ!」の演出を学んで指導者として戻ってきてくれればいいと思うわ。

 

だからみっちーも帰りたくなったら「帰りたいっ」て言えばいいねん。ダンスしてても、子どもになんか言われて帰りたくなったら「もう帰りたいっ!」て言えばいいねん!

だって、そんな事言う指導者いる?子どもたちはそんなオトナぶらず、正直に自分たちと同じような言葉を発するみっちーに惹かれるねん。

 

みっちーの代わりができるのは、みっちーに育てられた「わぉ!」の子どもたちだけやな。

だから子たちが成長するまで貴方は辞められません。