子どもの創作音楽劇団わぉ!
第11回発表会
【ハンボンとユレナのぼうけん】
3月20日に公演終了しました。
2021年度のわぉ!のプログラムでは『SDGs』を意識し活動してきました。
昨今、『SDGs』とよく耳にしますが、幼児や低学年の子どもたちにとっては、なかなかわかりにくいことでもあるかと思います。
日頃、自分や自分の身の回りのみにしか目がいかないであろう子どもの世界を広げるために、同じ世界に住む自分と同じ"子ども"へフォーカスし、身体表現などの表現活動に取り組んできました。
毎年、発表会のテーマは子どもたちの中からでてきた100以上の案から1つに決めていましたが、今回は1年間の集大成として【世界に住むさまざまな子ども】を予めテーマとして提示し、ストーリーを膨らませ台本を制作しました。
メインキャラクターの創作から始まりましたが、その人物の生まれや境遇に至るバックボーンを練り上げ、世界には自分たちとは違う環境にて生活する子どもたちがいるということに思いを馳せ、理解を深めていきました。
丁寧に練られた魅力的なキャラクターが続々と生まれました。本来は1人を選び出す予定でしたが、選びきれずに2人のメインキャラクターのストーリーを創りあげることにしました。
2人のキャラクター、『ハンボン』と『ユレナ』がそれぞれの事情を抱え、出会い、物語が進む展開にしよう!というのも子どもたちの発案です。
2人のストーリーだけにとどまらず、登場人物の妄想の世界が出てきたり・・・と、子どもたちの想像の世界の広がりは無限大です。
そして、もう1つ今までとは違った劇創作への取り組み方を採用!
道具も!音楽も!役者も!全員が全ての役割を経験しよう!という試みです。
劇は役者だけで成り立つものではなく、1つ1つの役割が重なり歯車が合うことで完成するということを子どもたちには実感してほしいという思いから新たな挑戦へとなりました。
初めはなかなか連携がとれず、戸惑うことも多くありました。
少しずつ少しずつ、一丸となり活動をする様子をみることができ、本番で得た経験は子どもたちにとってかけがえのないものとなったことと思います。
後日の振り返りの中でも、良かった点だけでなく、今後、挑戦できるであろうことなども出たりと、多くのことを感じることができたようです。
また、これからの成長が楽しみとなりました!
公演は感染予防により、事前予約制・人数を制限しての観覧となりました。
当日ご観覧いただけなかった方、そして多くの方に子どもたちの頑張りを見ていただけたらとの思いで、YouTubeにて公演の様子をアップしています。
子どもたちはマスク着用での演技となり、聞き取りにくい場面もあるかと思いますが、最後までご覧いただけますと幸いです。