子どもの創作劇団わぉ!主宰をしているのは楽ちゃん。
劇創作では総監督を務めています。
子どもたちの『やりたい!』を引き出す達人です。
楽ちゃんは、ひとりひとりの子どもの些細な言動も聞き逃さず、見逃さず、常に子どもたちに寄り添っています。
発表会のプログラムの個人写真は楽ちゃんが撮影。
それぞれの素敵な表情あふれる写真となりました。
それを引き出すための努力は相当なもの。
周りの子どもたちも笑顔が絶えないひとときです。
楽ちゃんより 終了によせてのコメントです
2019年度発表会にご理解とご協力を賜り、本当にありがとうございました。
3月からの 自粛生活。子どもたちはどう過ごすだろう?と少し心配していました。
しかし、そんな心配は全く必要なかったと思わせてくれるほど、子どもたちは それぞれに家での生活を 満喫しているようす。
「しゃあないやん。家で楽しめる方法、なんか考えよう。」
子どもたちは常に前向き。
オンラインで会えたときも、どんどん新しい遊びや発想がうまれる子どもたち。
常に柔軟な思考ができる子どもたちに、お家生活の楽しみ方をたくさんおしえてもらいました。
そしてオンラインでも変わらず異年齢の仲間を気づかう言葉や、視線。そして、会える嬉しさに思わずみんな笑顔に。
劇づくりも、 ストップ は していましたが、ワクワクしながらつくった台本は、子どもたちの中にずっと沸き立ったまま。思いを溢れださせるときを、 今 かいまかと 待って いるようでした。
そして、ようやく劇づくりスタート。
各隊の準備や打ち合わせも久しぶりのため、時間がかかり、全体での劇づくりができたのはなんと最後の2日間。しか も半日。
しかし、子どもたちの表情からは、焦りよりも嬉しさのほうが感じられ、「劇をやりたい!」気持ちが 身体中から溢れ 出ていました。
幼児の子どもたちも小学生のそんな 気持ちにひっぱられ、 日に日に表情が変わっていきました。
とにかく本番を成功させるために、一人ひとりが、いま 自分のできることを考え 、動いていました。
それは、劇づくりだけでなく、荷物運び、トイレの確認、健康チェック表の確認、荷物置き場の用意 、 自分と仲間の 荷物確認、スケジュール調整、個別の持ち物確認 、お母さんへの連絡、おやつの管理、 などなど。
幼児の子たちも小学生を見ながら、一生懸命話を聞きながら、 掃除をし、道具を運び 、 荷物の管理をし、一生懸命に考えて動いていました。
幼児のお母さん、お父さん。低学年のお母さんお父さんはどのように本番の劇を見られたでしょうか。
『我が子』だけではなく、『全体の中での我が子』を見ていただけたなら、お子さんの新たな力も見つけていただけたのではないかと思います。
幼児だからやってもらえる、小学生だからやってあげる、ではなく、一人ひとりがまわりを見ながら、今の自分にできることを考える、行動できるようになる。
これが集団で活動するうえで最も大切なことだと私は考えています。そしてわぉ!が最も大事にしていることです。
そして、今回、こんな短時間で劇が成功できたのも、一人ひとりが、自分以外のことをたくさん考えることができたからだと、私は実感しています。
大人はつい、「幼児だから・・・。」とか「小学生になったらできる。」と思いがちですが、私は「自分以外のことを考える力」はぜひ幼児のうちに身につけておいてほしいと思っています。
今の小学生も幼児の頃から参加している子がたくさんいます。
振り返ると、幼児の頃はお母さんと離れるのがさみしくて、よく涙を流している子もいました。しかし、そんな背中を「だいじょうぶ!いってらっしゃい!」と自信をもって背中を押してくださったお母さん、お父さん。すると、その子の中での『不安』が、ひとつずつ『自信』に変わっていきました。
「かわいそう」と大人が思うと、子どもはどんどんかわいそうな気持ちになります。
「だいじょうぶ、やってごらん」と言われると、子どもは一歩踏み出せそうな気持ちになります。
幼児・低学年のお母さんお父さんにもじっくりお子さまを見守りながら、お子さまの『できる』という自信をどんどん増やしてあげていってほしいと思っています。
わぉ!の講師・スタッフも『ひとりひとりの子どもをじっくり見守る』そして『一人ひとりについて気付いたこと、感じたことは共有する』ということをとても大切にしています。
『見守る』は、ただ『見る』のではなく、『目の前の子どもの現状がわかり、その子の次の課題が見つけられる』大人にとっては、とても、大事な仕事の時間です。
『どのタイミングでその子の背中を押してあげればよいか』『どんな言葉で伝えてあげればよいか』『いまこの子に必要なことは何なのか』『大人が寄り添ってあげるべきときなのかどうなのか』
わぉ!の講師・スタッフは、いつも子どもたちを見守りながら考えています。
将来、社会という大きな集団の中で、子どもたちが輝けるように。そして、輝かせ合うことができる人になれるように、今後も、子どもたちの成長の時間を、大切に使っていきたいと思っています。